カーファックスタワーから

大学町オックスフォードはロンドンから鉄道で１時間。英国の知的環境を体験できるこぢんまりとした地方都市だ。町の中心のカーファックスタワーから眺めると、中世が浮かび上がってくる。１３世紀頃から大学町として形成されはじめた歴史がある。 人口１２万のうち大学関係者２万人、約４０のカレッジが町中に点在する。

クイーンズカレッジの中庭。庭側はクロイスターと呼ばれる回廊になっている。 建物は傾き苔むしているが、簡素で清潔である。木の扉はぎしぎし音をたて、 照明は暗く、英国的に学問をするとは多少とも陰影に慣れ親しむことのようだ。 新しい建物も周辺に溶け込むような材料を使い、デザインも抑え気味である。

クイーンズカレッジ

パンティング

町は運河や小川で囲まれており、平底の船で散策ができる。パンティングという。 乗場はハイストリートを東に行きモードリン・カレッジを超えたあたりである。 カレッジを含む大学の建物は街に溶け込んでいて、外観だけではそれとは 判らない。小さな標識で、あっ、これがかの有名なヨーロッパ経済研究所か、などと気がつく。

街としてのオックスフォードは観光の街、買物の街としてにぎやかである。 中央に新しいショッピングセンターもあり、行列のできるワッフルの店もある。ブランドショップもそこそこあり、ロンドンで買物するより便利である。 スーパーなどで生活雑貨を見るのも面白い。自転車が活躍する街だ。

ハイストリート

オックスフォード駅

ロンドンから鉄道を利用する場合はパディントン駅となる。シェイクスピアの故郷ストラトフォード・アポン・エイボンへ行く時に、途中下車して２時間程度散歩するのに良いところだ。列車は１時間に１本程度。かなり高速で走る。 長距離バスは２時間かかるが、早朝から深夜まで１５分に１本と便数が多く便利。

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