エンパイア・ステートビルを征服

エンパイア・ステート・ビルを登ろう。マンハッタンの真中にある高層ビルだ。 しかし、ここは単なる高層ビルの展望台とは異なる。この展望台に登ると ニューヨークを征服した気分に浸れる。大げさに言うと、アメリカを征服した 気になれる。昼でも夜でも、雨が降っていても、同じ感慨を持つ人が多い。

ビルは５番街の３４丁目にある。ホールには銅版に彫りこまれたビルと２本の 星条旗が飾られ、帝国への入場を歓迎する。神々しい雰囲気さえ漂う。 入場券売場は地下にある。再度１階に戻り、８６階行きのエレベーターに乗る。 建物としては１０２階建て、高さ４４３ｍである。東京駅と同じ頃に誕生している。

星条旗の出迎え

８６階の屋外展望台

ここは８６階の展望台。１０２階にも展望台があるが、閉鎖されている場合が 多い。古いビルだから故障も何かと多いとのこと。８６階は屋外展望台で、地上の音がニューヨークのうなりのごとく伝わってくる。土産物屋もあり、浅草顔負けのグッズを並べている。

８６階からマンハッタンの東北を見る。尖った帽子をかぶっているのが クライスラービル。エンパイアはミッドタウンの南端に位置し、高層ビルの 多くはエンパイアの北側になる。眺めていると、ミッドタウンのビルがこのビルに敬意を払っているかのように思える。いや見ている私に敬意を表しているのだ。

ミッドタウンを見る

マンハッタン南部を見る

南を見る。遠くに霞んでいるのはウォール街。今はなき世界貿易センターも 亡霊のごとくそびえている。これは２００１年５月の写真だ。ウォール街の手前がソーホーで、さらに手前がビレッジとなる。こうして北と南を眺めるうちにとうとうニューヨークを征服したという感覚がじわじわ湧いてくる湧いてくる。おめでとう。

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