パリの散歩道    華やかなベルサイユを満喫する  


王の門
   ベルサイユ宮殿の門。ベルサイユはパリから電車で30分の郊外にある。町全体が 宮殿のようなもので、この門に至るまでに厩舎や馬車美術館の前を通ってくる。 宮殿全体のスケールからすると、この門はいかにも軽い。王家の紋章もきらめいているが、何か出し惜しみをしている感がある。ここから宮殿までは歩きにくい石畳が続く。
王室の礼拝堂。ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼が行われた場所だ。さすが に宮殿に入ると迫力である。この礼拝堂は白と金の対比が素晴らしく華麗だ。 見物は礼拝堂の入口までだから、中の静寂感が豪華さを倍増するようだ。 ルイ14世はマントノン夫人の影響で信仰心が厚くなり、この礼拝堂を作り上げた。   
礼拝堂

ヴィーナスの間
   赤い壁が鮮烈なヴィーナスの間。礼拝堂から鏡の間にいたる回廊にはいくつかの 部屋がある。部屋といっても廊下に沿ってコーナーがあり、個室化されてはいない。 当時、王族、貴族にはプライバシーという概念はなく、生活の全てが公である。 出産ですら王位継承の確認行為であるため、公開の場で行われた。
鏡の間。大きな廊下のような空間で、右側が庭園側となる。廊下のようだが、 これがルイ14世の居室である。天井やシャンデリアが豪華で圧倒され続 ける。鏡は17枚あり、右の窓と対になっている。ベルサイユ条約の調印の 場所でもある。壁画や天井の絵にひたすら取り囲まれる世界だ。   
鏡の間

村里
   マリーアントワネットの村里の一軒。宮殿からトリアノンを経て30分歩くと田舎家が 十軒ある。18世紀に流行した農村の体験コーナーである。遊びとして乳搾りや農 作業を見るのだ。作業を自身でするわけではない。ベルサイユ宮殿の生活とは異次元の 世界である。王族は狩が好きで、この地も狩の館から始っているのだが。
画像をクリックしてください  
パリの散歩道 エッフェル塔 ノートルダム ベルサイユ オルセとルーヴル home